仮想通貨ウォレット『MetaMask』を解説

2023年7月31日

1. MetaMaskとは
- 1.1. そもそもMetaMaskとは？
- 1.2. MetaMaskの使用用途
2. Metamaskの導入方法
- 2.1. 導入できるPCブラウザ
- 2.2. 導入までの道（ここではchromeで解説）
3. MetaMaskをETH以外の別ネットワークに接続する
- 3.1. ※MetamaskではUSDCトークンをメインで使用
4. 各ネットワークへ接続～USDCトークン導入まで
5. 結局どのネットワークがお得なの？
6. DEX(分散型取引所)で取引をしてみる
- 6.1. ApexPro
- 6.2. ｄYdX
7. エアドロを受け取ってみる
8. NFTを保管してみる
9. 総論

MetaMaskとは

今回は仮想通貨（暗号資産）を扱う上で必要になってくるMetamaskについて紹介と解説をしていくぜ！

そもそもMetaMaskとは？

Metamask（メタマスク）は、イーサリアム（Ethereum）およびその他のイーサリアムベースのブロックチェーンネットワークで使用されるウェブ3.0ウォレットです。Metamaskは、ブラウザの拡張機能として提供され、デスクトップブラウザ上で動作します。モバイルアプリ版も利用可能です。

MetaMaskの使用用途

ウォレット管理:
Metamaskは、イーサリアムを始めとする仮想通貨を保管・管理するウォレットとして機能します。ウォレットアドレスを生成し、プライベートキーを暗号化して保存します。
トランザクションの署名:
Metamaskは、トランザクションに署名するためのプライベートキーを保持しているため、ウォレットから直接取引を行うことができます。これにより、DApps（分散型アプリケーション）やDEX（分散型取引所）での操作やイーサリアムネットワーク上でのトランザクションが可能になります。
DAppsとの連携:
Metamaskは、ブラウザ上で動作するDAppsとシームレスに連携します。ウォレットのプラグインを有効にすることで、DAppsから直接トランザクションを承認し、データの送受信ができます。
イーサリアムネットワークの切り替え:
Metamaskは、複数のイーサリアムネットワーク（メインネット、テストネットなど）を簡単に切り替えることができます。これにより、異なるネットワーク上でのテストや開発を行うことができます。
トークン管理:
Metamaskは、イーサリアムネットワーク上でサポートされているトークン（ERC-20トークンなど）の管理も行えます。トークンを表示し、送受信することができます。
NFT管理：
Metamask上でNFTの管理を行うことができます。

Metamaskの導入方法

MetaMaskに抵抗を持っているブラザーもいるかもしれないがインストール自体は割と簡単だぜ！

導入できるPCブラウザ

導入できるブラウザ一覧

Google Chrome:
Google Chromeの拡張機能として提供されています。ChromeウェブストアからMetamaskをダウンロードしてインストールできます。
Mozilla Firefox:
Mozilla Firefoxの拡張機能として利用できます。FirefoxのアドオンストアからMetamaskをダウンロードしてインストールできます。
Microsoft Edge:
最近のバージョンのMicrosoft EdgeブラウザでもMetamaskを利用することができます。Microsoft EdgeのアドオンストアからMetamaskをダウンロードしてインストールできます。(バージョンが古いとインストールができないパターンや不具合が起きる場合があります)
Opera:
Operaの拡張機能として利用できます。ChromeウェブストアからMetamaskをダウンロードしてインストールできます。
Brave:
Braveブラウザの拡張機能として利用できます。ChromeウェブストアからMetamaskをダウンロードしてインストールできます。

導入までの道（ここではchromeで解説）

①Metamaskホームページよりダウンロード&プラグイン追加をする

MetaMask.ioへアクセスし、MetaMaskをダウンロードを選択します。

ダイレクトリンクで移動したGoogle ChromeウェブストアからMetamask拡張機能をインストールします。
「Chromeに追加」ボタンをクリックします。* ポップアップが表示される場合は、「追加」をクリックしてMetamaskをインストールします。

②ウォレットの作成をする

Metamaskをインストールしたら、以下の通りにアカウントを作成します。この手順は初回のみ必要です。

Metamaskのアイコン（狐の顔のアイコン）がGoogle Chromeの右上に表示されることを確認します。
アイコンをクリックしてMetamaskを起動します。
「スタート」をクリックします。
「Agree」のチェックを入れて「新規ウォレットを作成」を選択してをクリックします。

MetaMask改善に協力を～と出るので同意するをクリックします。

ウォレットのパスワードを設定します。
パスワードは8桁以上の数字を含めたパスワードで設定する必要があります。

③シークレットリカバリーフレーズの設定を行う

シークレットリカバリーフレーズを確認します。『ウォレットの安全を確保』をクリックします。

12語のリカバリーフレーズが表示されます。これを大切に保管してください。万が一に備えてウォレットを回復する際に必要になります。

リカバリーフレーズの確認を求められます。リカバリーフレーズの内３つをランダムで入力し、次に進みます。

アカウントが作成されます。表示された画面のOKを押してください

④作成完了

作成完了後に出てくる新機能の説明は閉じてOK
以上で作成完了です。次はmainnetの使い方と切り替え方についてです。

MetaMaskをETH以外の別ネットワークに接続する

MetaMaskのデフォルトメインネットはETHだが、メインネットを変えることで様々な利点が出るぜ

メリット

トランザクションのコスト削減：
イーサリアムネットワーク上では、トランザクションの手数料（ガス料金）が時折高額になることがあります。別のネットワークに接続することで、より低コストでトランザクションを実行することができる場合があります。特にテストネットやスケーリングソリューションの採用により、安価なトランザクションを体験できます。
アクセス可能なDAppsの拡大：
MetaMaskは、イーサリアムネットワークだけでなく、多くの他のイーサリアムベースのブロックチェーンネットワークにも接続できます。これにより、異なるブロックチェーン上に展開されたさまざまなDAppsにアクセスできるようになります。特定のプロジェクトやエコシステムに参加したり、他のユースケースを体験したりすることができます。
新しいトークンやプロジェクトにアクセス：
他のネットワークでは、イーサリアムネットワーク上に存在しないトークンやプロジェクトに接続できることがあります。これにより、新興のブロックチェーンプロジェクトに参加し、新しいデジタルアセットにアクセスすることができます。

DEX等では基本的にはETHよりもBSCやPolygonネットワーク、Optimismネットワークなどの安価な手数料のnetworkを使うのがおすすめだぜ

※MetamaskではUSDCトークンをメインで使用

なぜUSDCなのか

DeFi向けの需要:
Metamaskのユーザーの多くは、分散型金融（DeFi）プラットフォームを利用しています。DeFiプラットフォームでは、イーサリアムベースのトークンが多く利用されますが、価格の変動によるリスクを避けるためにステーブルコインを利用することが一般的です。そのため、USDCはDeFiトランザクションや流動性供給などに広く用いられています。
規制と信頼性:
USDCは、中央集権的なトークン発行プラットフォームであるCircleとCoinbaseによってバックアップされています。これらの企業は、規制当局との連携により透明性と信頼性を提供しています。規制順守があるため、法的なリスクを回避したり、機関投資家や企業などのトークン利用者にとって頼りにされるトークンとなっています。
イーサリアムネットワークの主流トークン:
USDCはイーサリアムネットワーク上で最も普及しているステーブルコインの1つです。Metamaskは、イーサリアムネットワークとの深い統合を持ち、イーサリアム上でトークンを管理するユーザーにとって使いやすいインターフェースを提供しています。そのため、イーサリアムユーザーの間でUSDCがメジャーなトークンとして広く受け入れられています。

CEXユーザーはUSDTがメインの人が多いのでDEXを利用するときに少し戸惑うと思うぜ

各ネットワークへ接続～USDCトークン導入まで

ETHネットワークでUSDCを追加する方法

ETHネットワークのガス代（手数料）に必要な仮想通貨（暗号資産）

ETH（イーサリアム）

ETHネットワークにUSDCトークンを追加するには、カスタムトークンとして手動で追加する必要があります。

「カスタムトークンを追加」を選択します。
以下のUSDCトークンの情報を入力します（通常はコントラクトアドレスを入力するだけでOKです）

USDCトークン情報

– トークンコントラクトアドレス: 0xa0b86991c6218b36c1d19d4a2e9eb0ce3606eb48
– トークンシンボル: USDC
– 小数点の位置: 6
参考EthScan（https://etherscan.io/token/0xa0b86991c6218b36c1d19d4a2e9eb0ce3606eb48）

入力した情報を確認して、「トークンを追加」または「保存」をクリックします。
以上で追加完了です。

BNB（BSC）ネットワークへ接続する方法

BSCネットワークのガス代（手数料）に必要な仮想通貨（暗号資産）

BNB（バイナンスコイン）

MetaMask左上のネットワーク選択をクリック
ネットワークが表示されるので『ネットワークの追加を選択』

人気のネットワーク一覧が出るので『BSCネットワーク』追加を選択する。

このネットワークを追加しますか？と出るので『承認』をクリックする。
承認後ネットワークの切り替え画面が出るので切り替えをする。

BSCネットワークでUSDCを追加する方法

BSCネットワークにUSDCトークンを追加するには、カスタムトークンとして手動で追加する必要があります。

「カスタムトークンを追加」を選択します。
以下のUSDCトークンの情報を入力します（通常はコントラクトアドレスを入力するだけでOKです）

USDCトークン情報

-トークンコントラクトアドレス: 0x8AC76a51cc950d9822D68b83fE1Ad97B32Cd580d
-トークンシンボル: USDC
-小数点の位置: 18
参考BSCScan（https://bscscan.com/token/0x8ac76a51cc950d9822d68b83fe1ad97b32cd580d）

入力した情報を確認して、「トークンを追加」または「保存」をクリックします。
以上で追加完了です。

Polygonネットワークへ接続する方法

Polygonネットワークのガス代（手数料）に必要な仮想通貨（暗号資産）

Matic（マティック）

MetaMask左上のネットワーク選択をクリック
ネットワークが表示されるので『ネットワークの追加を選択』

人気のネットワーク一覧が出るので『Polygonネットワーク』追加を選択する。

このネットワークを追加しますか？と出るので『承認』をクリックする。
承認後ネットワークの切り替え画面が出るので切り替えをする。

PolygonネットワークでUSDCを追加する方法

PolygonネットワークにUSDCトークンを追加するには、カスタムトークンとして手動で追加する必要があります。

「カスタムトークンを追加」を選択します。
以下のUSDCトークンの情報を入力します（通常はコントラクトアドレスを入力するだけでOKです）

USDCトークン情報

-トークンコントラクトアドレス: 0x2791Bca1f2de4661ED88A30C99A7a9449Aa84174
-トークンシンボル: USDC
-小数点の位置: 6
参考PolygonScan（https://polygonscan.com/token/0x2791bca1f2de4661ed88a30c99a7a9449aa84174?a=0x447016eec356e01eb62854cb1058c4553f864cce）

入力した情報を確認して、「トークンを追加」または「保存」をクリックします。
以上で追加完了です。

Avalanche ネットワークへ接続する方法

Avalancheネットワークのガス代（手数料）に必要な仮想通貨（暗号資産）

AVAX（アバックス）

MetaMask左上のネットワーク選択をクリック
ネットワークが表示されるので『ネットワークの追加を選択』

人気のネットワーク一覧が出るので『Avalancheネットワーク』追加を選択する。

このネットワークを追加しますか？と出るので『承認』をクリックする。
承認後ネットワークの切り替え画面が出るので切り替えをする。

AvalancheネットワークでUSDCを追加する方法

AvalancheネットワークにUSDCトークンを追加するには、カスタムトークンとして手動で追加する必要があります。

「カスタムトークンを追加」を選択します。
以下のUSDCトークンの情報を入力します（通常はコントラクトアドレスを入力するだけでOKです）

USDCトークン情報

-トークンコントラクトアドレス: 0xB97EF9Ef8734C71904D8002F8b6Bc66Dd9c48a6E
-トークンシンボル: USDC
-小数点の位置: 6
参考AVAScan（https://avascan.info/blockchain/c/token/0xB97EF9Ef8734C71904D8002F8b6Bc66Dd9c48a6E）

*Avalancheネットワーク上ではUSDCではなくUSDC.eを使って取引を行うことがあります。
その場合はUSDCからUSDCにMETAMASKまたはDefi,DEXでスワップをする必要があります。

入力した情報を確認して、「トークンを追加」または「保存」をクリックします。
以上で追加完了です。

Optimismネットワークに接続する方法

Optimismネットワークのガス代（手数料）に必要な仮想通貨（暗号資産）

ETH（イーサリアム）

MetaMask左上のネットワーク選択をクリック
ネットワークが表示されるので『ネットワークの追加を選択』

人気のネットワーク一覧が出るので『Optimismネットワーク』追加を選択する。

このネットワークを追加しますか？と出るので『承認』をクリックする。
承認後ネットワークの切り替え画面が出るので切り替えをする。

OptimismネットワークでUSDCを追加する方法

OptimismネットワークにUSDCトークンを追加するには、カスタムトークンとして手動で追加する必要があります。

「カスタムトークンを追加」を選択します。
以下のUSDCトークンの情報を入力します（通常はコントラクトアドレスを入力するだけでOKです）

USDCトークン情報

-トークンコントラクトアドレス: 0x7F5c764cBc14f9669B88837ca1490cCa17c31607
-トークンシンボル: USDC
-小数点の位置: 6
参考optimistic.etherscan.io（https://optimistic.etherscan.io/token/0x7f5c764cbc14f9669b88837ca1490cca17c31607）

入力した情報を確認して、「トークンを追加」または「保存」をクリックします。
以上で追加完了です。

Arbitrum Oneネットワークに接続する方法

Arbtrum Oneネットワークのガス代（手数料）に必要な仮想通貨（暗号資産）

ETH（イーサリアム）

MetaMask左上のネットワーク選択をクリック
ネットワークが表示されるので『ネットワークの追加を選択』

人気のネットワーク一覧が出るので『Arbitrum Oneネットワーク』追加を選択する。

このネットワークを追加しますか？と出るので『承認』をクリックする。
承認後ネットワークの切り替え画面が出るので切り替えをする。

Arbitrum OneネットワークでUSDCを追加する方法

Arbitrum OneネットワークにUSDCトークンを追加するには、カスタムトークンとして手動で追加する必要があります。

「カスタムトークンを追加」を選択します。
以下のUSDCトークンの情報を入力します（通常はコントラクトアドレスを入力するだけでOKです）

USDCトークン情報

-トークンコントラクトアドレス: 0xaf88d065e77c8cC2239327C5EDb3A432268e5831
-トークンシンボル: USDC
-小数点の位置: 6
参考Arbiscan（https://arbiscan.io/token/0xaf88d065e77c8cc2239327c5edb3a432268e5831）

*Arbitrum Oneネットワーク上ではUSDCではなくUSDC.eを使って取引を行うことがあります。
その場合はUSDCからUSDCにMETAMASKまたはDefi,DEXでスワップをする必要があります。